アイネット証券の最大の魅力は、自動売買ツールの「ループイフダン」が利用できることでしょう。
忙しい会社員の人でも、簡単な設定だけで自動でトレードをしてくれます。
しかしFX会社を選ぶ上で重要なことは、取引ツールだけではなく「自分にあっているか」という視点です。
そこで今回は、国内FX会社のアイネット証券について徹底解剖し、どのような人に向いているかまで詳しくお伝えしていきます。
目次
アイネット証券のメリット
アイネット証券には、大きく以下の4つのメリットが挙げられます。
メリット
- メリット1:自動売買ツール「ループイフダン」が利用できる
- メリット2:スワップポイントが高い
- メリット3:1,000通貨から取引可能
- メリット4:通貨ペアが豊富
以下でアイネット証券のメリットについて詳しく見ていきましょう。
自動売買ツール「ループイフダン」が利用できる
アイネット証券の口座開設を行うと、誰でも自動売買ツール「ループイフダン」を利用できます。
ループイフダンは通貨ペアや取引数量、最大ポジションなどの簡単な設定だけで自動で売買してくれるツールです。
相場の動きに沿って自動的に売買してくれ、効率的に利益を狙っていくことができます。
ループイフダンの最大の特徴は、裁量取引(自分で取引する)では追えないような細かい値動きも逃さずトレードをしてくれる点です。
上記の画像の通り、同じ相場でも裁量取引に比べて圧倒的な取引回数が確認できると思います。
取引回数が多いということは、それだけ利益を得るチャンスが多いといえます。
ループイフダンは利益を上げやすいエントリーポイントを自動で見つけ、利益を小刻みに上げてくるツールです。
FXを始めたばかりの人は、エントリーポイントを見つけることが大変ですが、ループイフダンを活用できれば自動で効率的に利益を上げてくれるでしょう。
スワップポイントが高い
アイネット証券は、スワップポイントが業界トップクラスの高さを誇っています。
スワップポイントは、低金利通貨(日本円など)を売って、高金利通貨(米ドルなど)を保有することで発生する金利差調整額です。
FXは短期で多くの売買をして、売買益を狙っていくイメージが多いかと思います。
しかし高金利通貨を長期で保有し続けることで得られる、スワップポイントを狙っていくことも可能です。
スワップポイントはFX会社によって様々で、国内FX会社の中でもアイネット証券は高い水準にあるといえるでしょう。
上記の画像の通り、アイネット証券と他社では90日間で34,200円の差が発生します。
スワップポイント狙いのトレードを考えていれば、アイネット証券はぜひ考えてみたいFX会社といえるでしょう。
1,000通貨から取引可能
アイネット証券でループイフダンを利用すると、最低1,000通貨から取引することが可能です。(メキシコペソと南アフリカランドは1万通貨から)
多くのFX会社が最低1万通貨から取引可能な中、最低1,000通貨から取引可能ということは、より少ない自己資金で取引できるといえます。
たとえば以下で1,000通貨の場合と、1万通貨の場合で必要な資金を見てみましょう。
◆1米ドル=100円の時
・1,000通貨:100円×1,000通貨=10万円
・1万通貨:100円×1万通貨=100万円
このように各FX会社には最低取引通貨量が設定されており、その通貨量からしか取引できないことになっています。
アイネット証券を利用する場合、上記の例では10万円の資金が必要であると確認できます。
ただしFX会社では「レバレッジ」を利用できるため、実際には10万円の資金がなくても取引可能です。
アイネット証券では、最大25倍のレバレッジを活用できるため、自己資金は以下のようになります。
10万円÷25=4,000円
なおレバレッジは1倍~25倍の間で自由に設定でき、ご自身のリスク許容度に併せてみましょう。
通貨ペアが豊富
アイネット証券では全24の通貨ペアを取り扱っております。
米ドル/円(USD/JPY) | 英ポンド/米ドル(GBP/USD) |
ユーロ/円(EUR/JPY) | 英ポンド/スイスフラン(GBP/CHF) |
英ポンド/円(GBP/JPY) | 英ポンド/豪ドル(GBP/AUD) |
豪ドル/円(AUD/JPY) | 英ポンド/NZドル(GBP/NZD) |
NZドル/円(NZD/JPY) | 豪ドル/米ドル(AUD/USD) |
カナダドル/円(CAD/JPY) | 豪ドル/スイスフラン(AUD/CHF) |
スイスフラン/円(CHF/JPY) | 豪ドル/NZドル(AUD/NZD) |
ユーロ/米ドル(EUR/USD) | NZドル/米ドル(NZD/USD) |
ユーロ/英ポンド(EUR/GBP) | 米ドル/カナダドル(USD/CAD) |
ユーロ/豪ドル(EUR/AUD) | 米ドル/スイスフラン(USD/CHF) |
ユーロ/カナダドル(EUR/CAD) | 南アフリカランド/円(ZAR/JPY) |
ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF) | |
ユーロ/NZドル(EUR/NZD) |
アイネット証券でループイフダンを利用すると20通貨ペア、通常取引のアイネットFXでは24通貨ペアを取引することができます。
他社が20通貨ペア前後のところが多い中、アイネットFXの24通貨ペアは評価すべきポイントでしょう。
取引可能な通貨ペアが多いことは、取引の幅が広がるため利益を得るチャンスも多くなります。
またマイナー通貨といわれる、「トルコリラ」や「メキシコペソ」の取引も可能です。(トルコリラとメキシコペソはループイフダンのみ) ここまでアイネット証券の4つのメリットも見てきました。
しかしメリットがある一方、デメリットもあるのが現状です。以下で詳しくお伝えしていきます。
アイネット証券のデメリット
FX会社を選ぶ上で、デメリットを理解しておくことも大切です。
アイネット証券のデメリットは以下の2つです。
デメリット
- デメリット1:約定力がやや低い
- デメリット2:スプレッドが広く短期トレードに向かない
これらのデメリットについて以下で詳しく見ていきましょう。
約定力が低い
アイネット証券は約定力が低いことがデメリットです。
約定力が低いと自分の希望通りに決済できず、決済が遅れて損失を受けてしまう可能性があります。
HPでは約定力を公表していませんが、実際に使っているユーザーからこのような声が聞かれます。
中には決済ボタンを押してから2~5秒ほど待たされることもあるようです。
そのため小さな値動きで、積極的に売買をする短期のトレードには向いていないといえるでしょう。
スプレッドが広い
アイネット証券は、他の国内FX会社と比較してスプレッドが広いといえます。
たとえばアイネットFXで米ドル/円を取引した場合、スプレッドは0.7銭~1.8銭(ループイフダンならば2.0銭)で、他社では0.1銭~0.2銭で取引できるところもあります。
スプレッドはFXにおける手数料であり、広ければ広いほど取引における手数料が高いといえるでしょう。
上記の画像のように、為替レートの表示は「Bid(売値)」と「Ask(買値)」で表示されます。
上記の画像では「90.243円-90.253円」の差額1銭がスプレッドです。
このように通貨を購入する時は売値より高く設定され、売却する時は買値より低く設定されます。
そしてその差額がFX会社に手数料として入る仕組みです。
スプレッドが広いことは約定力と同様に、短期で何度もトレードする場合はあまり向かないといえるでしょう。
なぜならば取引回数が増えるほど、その都度スプレッドを負担しなければならないためです。
特にループイフダンを利用する場合は、通常取引のアイネットFXよりもスプレッドが高く設定されています。 それでは以下で、実際にアイネット証券を利用している人の口コミを紹介していきます。
アイネット証券の評判・口コミ
ここでは価格.comのサイトより、アイネット証券の評判・口コミを紹介していきます。
評判・口コミは大きく以下の2つです。
- ループイフダンに関する評判・口コミ
- 約定力に関する評判・口コミ
それでは以下で詳しく見ていきましょう。
「ループイフダン」に関する評判はかなり高い
アイネット証券の魅力のであるループイフダンに関する評判はかなり高いようです。
たとえば以下のような評判・口コミが見受けられます。
ループイフダンはパフォーマンス抜群
もっと知られていてもいいくらいのツール
シンプルで確実に収益を積み重ねられるため重宝している
ループイフダンのスプレッドは、米ドル/円で2.0銭と決して狭いとはいえません。
ところがループイフダンを利用するための使用料がないため、スプレッドの中に含まれていると考えれば妥当な水準といえるのではないでしょうか。
約定力が低いことに関する口コミがある
ループイフダンに関する評判・口コミが目立つ反面、先述させて頂いたい約定力の低さに関する内容が見受けられます。
たとえば以下のような口コミがあります。
相場がそれほど動いていない時でも滑る(約定しない)ことがある
→一般的には相場が激しく動くと約定しにくいといわれています。
決済に2~5秒くらい待たされることがある
短期でのトレードは約定力の高さは重要です。
なぜならば値動きが小さい中でトレードしていくため、決済が少しでも遅れるだけで損失を受けてしまう可能性があるためです。
ただし長期でトレードする場合は、短期でのトレードに比べ値動きが小さいため、約定力をそれほど気にしなくも大丈夫といえるでしょう。
それでは具体的にどのような人がアイネット証券に向いて、どのような人が向かないかをお伝えしていきます。
アイネット証券が向いている人・向いていない人
ここまでアイネット証券のメリット・デメリットと評判・口コミを中心に見てきました。
そしてこれらをまとめ、アイネット証券に向く人と向かない人を具体的にお伝えしていきます。
判断材料として自分が目指すトレードスタイルと、トレードに費やすことができる時間の2つの軸から、向いている人と向いていない人をお伝えしていくことにします。
向いている人
アイネット証券に向いている人は、以下の2つが挙げられます。
こんな方に向いている
- 短期よりも長期でじっくりトレードしたい人
- 毎日仕事が忙しく、トレードに時間をかけられない人
アイネット証券は以下の3つの理由から、長期でトレードしたい人には向いていると言えます。
・スワップポイントが高い
・約定力が低い
・スプレッドが広い
特に長期で高金利通貨を保有し続け、スワップポイントを狙うトレードを考えている人にはピッタリといえるでしょう。
スワップポイント狙いは取引回数も少なく、約定力やスプレッドをそれほど気にしなくても利益を上げることが可能です。
また毎日忙しくトレードに時間をかけられない人は、ループイフダンを利用して利益を効率的に上げていくこともできます。
手数料も無料で自動売買が利用できるため、忙しい会社員の人にはありがたいツールといえます。
続いてアイネット証券に向いていない人も見ていきましょう。
向いていない人
アイネット証券に向いていない人は以下の2つが挙げられます。
こんな方は向いていない
- 短期で積極的にトレードしたい人
- 自分の裁量で積極的にトレードしたい人
アイネット証券は、約定力が低くスプレッドが広いため、短期で積極的にトレードしたい人には向きません。
またアイネット証券は自社のウリである、ループイフダンに力を入れています。
そのため自分の裁量でトレードしたい人のためのサービス向上は、あまり期待できないといえるかもしれません。
続いてアイネット証券に関して、よくある質問を以下でまとめてみましたので確認していきましょう。
アイネット証券のQ&A
アイネット証券に関するよくある質問を公式サイトからまとめてみました。
ここでは以下の2つのQ&Aについてご紹介していきます。
「ループイフダン」を利用するには口座開設以外に別途申込みが必要なのか?
別途申込みは必要ありません。ループイフダンの口座IDは、アイネットFX口座(通常取引)のログインIDの頭二桁を「35」に変えるだけでログイン可能です。
確定申告に利用する証明書は発行してもらえるのか?
発行可能です。発行するためには、「PC版取引システム」→「レポート」から自分で取引実績を印刷することができます。ただし書類作成費用として2,200円(税込)が発生します。 (引用元:アイネット証券「よくある質問」 )
最後にアイネット証券の会社概要についてご紹介していきます。
アイネット証券の会社概要
会社名 | 株式会社アイネット証券 |
設立年月 | 2003年11月6日 |
法人URL | https://inet-sec.co.jp/ |
金融庁登録番号 | 関東財務局長(金商)第11号 |
所在地 | 〒100-6224 東京都千代田区丸の内1-11-1 パシフィックセンチュリープレイス丸の内 24階 |
顧客サポート | 月曜日~金曜日 9:00~17:00 |
まとめ
アイネット証券の最大の魅力は、自動売買ツールの「ループイフダン」を利用できることでしょう。
FXで利益を上げていくためには、的確なエントリーポイントを見つけ、積極的なトレードをしていく必要があります。
そのためトレードに時間をかけることができない会社員の人にとって、ループイフダンは強い味方となってくれることでえしょう。
またスワップポイントが高いことから、長期でスワップポイント狙いのトレードをしたい人にもおすすめの口座といえます。
メリット・デメリットをしっかりと理解した上で、口座開設をしてみましょう。